島唄カフェいーやーぐゎー

前略。秋の夜雨は農作物には良いといいますが、今年のそれはまるでスコールのように襲ってくる。おかげで 我が庭の木々や草々は熱帯雨林の様相。中でもジュリ花(夜来香)は勢力を広げ、夜中の帰り道の裁判所通りにまで、香わせているのであります。木門は蔦が絡 まり開かずの門にならぬか心配させられ、洗濯干し場の裏庭は竹林に太陽光線を奪われ、主の青大将が我がもの顔で闊歩(スルスルと)している。

さて、我がいーやーぐゎーも開店から4年が過ぎ5年目へと向かうところでありますが、ここへ来て失速といいますか、もちろん経営的なところもあります が、どうも私の体調が芳しくなく、いや、体調といっても大きな病気とかではなく、健康診断に引っかかったり、寝起きがどうもいつもの調子ではないというこ とや、夏にぜんそくの発作が起こったりとか、体中から黄色のシグナルが点滅しているような気がして、これではアカンと最近特に思い始めまして、総合的にい ろいろ考えあぐねたあげく島唄カフェいーやーぐゎーを閉めることとしました。思えばここ十何年飲み屋に関わり、ほとんど毎日の飲酒はどうも酒好きの私の身 体を鉛のようにしたのかもしれません。しばらく休養して、また浮上したいと思っています。今連載中の「島唄を歩く」(琉球新報)やryuQ(インターネット)は続けていくつもりですので、これまで通りかわいがってくださればありがたいです。要するにもっと文章を書く環境と、もう一歩進んだ島唄カフェを目指 したいということです。

店の方は11月6日(土)松田一利ライブをもって閉店とします。16日は玉栄政昭さんのライブ、ピアノではなく三線一本でのライブ。見応えありそうです ぞ。22日は石川陽子がゲスト男性(Kenichirou)を連れてきてデュエットライブ。どんなステージになるか想像できません。30日はレギュラー・ 上原淳ライブ。最後ということもあってお別れパーティー風になると思います。
今まで応援してきてくださった皆様方には、何とも言い訳できぬまま閉店となることは本当に心苦しいのですが、これも次のステップの準備と思ってくださればありがたいです。
2010.10.12 小浜司

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