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島唄カフェ いーやーぐゎー
島唄コラム
沖縄藝能新聞ばん(月刊)
'04年5月15日〜'05年12月1日

第0回(創刊準備号)
竹中労の顕彰碑建立

第1回
「スピリチュアル・ユニティ」 を斬る

第2回
音源に敬意と配慮を

第3回
君知るや 小浜守栄

第4回
蜘蛛の精『月城物語』

第5回
沖縄病と琉球フェスティバル

第6回
嘉手苅林昌 唄と語り

第7回
よなは徹へ期待と危惧

第8回
「大罪!名誉のための出版」

第9回
さらば国際通り

第10回
国際通りとウチナーグチ

第11回
捨てられた音源


さらば国際通り

 去る6月5日に那覇文化テンブス館にて島唄カフェまるみかなー三周年記念ライブ「御祝えB(まるみ)ぬ世」を催した。まるみかなーで毎月行われる通常ライブを外で、拡大コンサートにしたらどうなるかという実験であった。お客さんへの感謝の還元だけではなく、まるみかなーらしく、アグレッシブに、これからの沖縄音楽に何らかの方向性を持たせるようなライブにしたいと思っていた。

 いざ会場を押さえ、出演者を絞り、予算をたててみるとなかなか厳しいものがあった。テーゲー・オフィス屋宜や喜屋武が協力するというのでやっと決心がついた。その内容は当日いらした方ならご存知のように、自分でいうのもなんだがイメージ通りのすばらしいライブに仕上がったと思っている。出演者を見てみよう。徳原清文、よなは徹、貴島康男、内里美香の四人。実力者・徳原清文をまずじっくり聴かせたい。これが私の最初に浮かんだ発想。そこに奄美の貴島康男の燃え滾ったマグマが貫入してきたら…。火消し役に、よなは徹と内里美香。という設定であった。となるとこのメンバーのまとめ役は吉澤直美(MC)しかいない。男三人の挑発に、美香のエネルギーが一気に行っちゃうと手がつけられなくなるので幕開けが必要だ。そこでまるみかなー臣下の登場というわけだったが、案の定、美香が走った。徹が手の内を見せ、康男がリズムを刻んだ。こうなると徳原清文は横綱相撲をとるしかない。しかし上手を取ると速かった、相手(観客)に有無を言わせないのだ。那覇の国際通りで、島唄カフェ・まるみかなーをやってよかったという瞬間であった。

 さて、八月末にて国際通りを出ます。しばらく休憩してエネルギーを蓄えて、また、まるみかなーを走らせたいと思っています。

2005年8月1日 沖縄藝能新聞『ばん』第15号より
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