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島唄カフェ いーやーぐゎー
島唄コラム
琉球新報「南風」(隔週連載)
2007年1月16日〜6月19日

第1回
三板名人

第2回
核シェルター

第3回
歌碑巡り

第4回
フリージャズ

第5回
蓄音機コンサート

第6回
御冠船夜話

第7回
壺宮通り

第8回
伝説のナークニー

第9回
しゅーまんぼーしゅー

第10回
美ら弾ち(ちゅらびち)

第11回
新風(みいかじ)

第12回
島唄カフェ


フリージャズ

 しまった!寝坊してしまった。一時間でこの原稿を書き上げてげて熊本行きの飛行機に乗らなくてはならない。

 そもそもどうして寝坊したかと言うと、昨日(二十三日)島唄カフェ・いーやーぐゎーにての梅津和時ソロライブが盛り上がったからにほかならない。ついつい明日の事も考えずにはしゃぎ過ぎたということか。

 何故島唄カフェがフリージャズのライブなのか、苦言というよりも希望として私は沖縄の歌手、とりわけ若手の島歌の歌い手に聴いてもらいたいと実際は考えている。ここ一年、津軽三味線や風の盆(富山県)の胡弓、舞踏などと企画してきたが、ウタサー達の顔が見られないのは何だか残念である。今沖縄音楽に必要なのは中央(東京)の要求だけに目を向けることではなく、色々なジャンルの芸能を肌で感じて消化吸収していくことも大事なことではないか。沖縄にやってくるアーティストは沖縄のエネルギーを吸収しようと真剣 勝負を挑んでくるのに対して、沖縄側からの反応はどうも緩いような気がしてならない。反対に奪い取るくらいの気構えがあってもいいと思うが…。

 それでも島唄カフェでのライブにさすがの梅津氏も最初は戸惑い気味ではあったが、やはり沖縄との関わりも深いサックスの音色はすぐさま一体となった。というよりもどんどん観客を引きずりこんで行く。沖縄音楽を意識してのフリージャズは予期せぬ不協和音を生み出し、それは嬌めかしくもあり、伝わる息づかいは聴くものを鼓舞して止まない。音楽の一つの醍醐味としての、マイクを一切通過しない生の音色(楽器も歌声も)のすばらしさを再認識させられずにはいられなかった夜でした。

2007年2月27日 琉球新報夕刊「南風」掲載より
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